インフルエンザワクチンの効果は、その年の流行株とワクチンの組み合わせによって変動があり、発症予防効果はおおむね40%前後とされています。100%の感染予防を保証するものではありませんが、かかった場合の重症化を防ぐ効果が主なメリットです。
インフルエンザワクチンは「感染そのものを防ぐ」ことよりも、「発症後に重症化するリスクを下げる」ことを主な目的としたワクチンといえます。
接種時期について
インフルエンザワクチンは、接種してから十分な抗体ができるまでに約2週間かかり、その抗体はおおむね5〜6か月程度維持されるといわれています。
また、インフルエンザは型によって流行する時期が異なり、A型は秋から冬にかけて、B型は1〜2月頃に流行する傾向があります。
※流行時期は年によって前後します。図はおおよその目安です。
接種回数について(WHO・CDCの見解)
WHO(世界保健機関)やCDC(米国疾病予防管理センター)は、9歳以上の方であれば、インフルエンザワクチンの接種は1回のみで十分な免疫が獲得できると示しています。
この見解に基づき、当院では9歳以上の方には基本的にインフルエンザワクチンを1回のみ接種しております。
なお、日本国内のワクチンの添付文書上では、13歳未満は2回接種とされています。これはWHO・CDCの見解とは異なりますが、日本での標準的な取り扱いとしてご理解ください。ご希望や体調等により2回接種をご希望の場合は、遠慮なくご相談ください。
当院での接種方針(年齢別)
| 対象年齢 | 接種方法・回数 |
|---|---|
| 生後6か月〜8歳 | 注射(不活化ワクチン)を2〜4週の間隔で2回接種 |
| 9歳以上 | 注射(不活化ワクチン)を1回接種 |
| 2歳〜18歳 | 点鼻タイプワクチン「フルミスト」を1回接種することも可能 |
点鼻タイプワクチン「フルミスト」について
⚠ 注射が苦手な方にも選びやすい選択肢です
「フルミスト」は、鼻腔内に噴霧するタイプのインフルエンザワクチン(生ワクチン)です。従来の注射タイプとは異なり、針を使わずに接種できます。
対象は2歳〜18歳の方で、1回の接種で十分な免疫獲得ができるとされています。数に限りがあるため、ご希望の方は事前のご予約をお願いしております。