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心エコー検査(心臓超音波検査)について
心不全を「症状が出る前」に見つけるために
心不全は、息切れやむくみなどの症状が出たときには、すでに心臓の状態がかなり進んでいることが少なくありません。
症状のない段階で心臓の変化を見つけて対策を始めることが、将来の心不全予防につながります。
心エコー検査は、超音波を使って心臓の動き・形・大きさ・機能を調べる検査です。放射線を使わないため体への負担がなく、痛みもありません。
当院では、循環器専門医が最新の心不全診療ガイドライン(日本循環器学会 2025年)の考え方に沿って、心不全のリスクがある方を症状の出る前の段階で見つけることを大切にしています。
心不全は「症状が出る前」から始まっています
心不全は、ある日突然なるのではなく、次のような段階を経て少しずつ進行します。
ステージ A
リスクがある
高血圧・糖尿病などがあるが、心臓自体はまだ変化なし
ステージ B
前心不全
症状はないが、心臓に変化が出始めている
ステージ C
心不全
息切れ・むくみなどの症状が出ている
ステージ D
重症の心不全
治療をしても症状が続く進行した状態
このうち、当院が特に重視しているのがステージB(前心不全)です。症状はまだ何もないのに、心臓には変化が始まっている——この段階で見つけて治療を始めれば、心不全への進行を防げる可能性が高くなります。
当院での見つけ方 ── 血液検査(BNP)+心エコー
「心臓の変化」は、外からはわかりません。そこで当院では、次の2段階で調べます。
STEP 1
血液検査(BNP)
心臓に負担がかかると血液中に増える「BNP」というホルモンを測定します。採血だけで調べられます。
STEP 2
心エコー検査
BNPが基準値(35 pg/mL)以上の場合、心エコーで心臓の状態を詳しく確認します。
心不全のリスク因子(高血圧・糖尿病など)をお持ちの方には、まず血液検査でBNPを測定します。BNPの上昇(35 pg/mL以上)を認めた場合に心エコー検査を行い、心臓の変化がないかを確認します。これは日本循環器学会の心不全診療ガイドライン(2025年)でも推奨されている進め方です。
こんな方はBNP検査・心エコーをおすすめします
高血圧で通院中・指摘されたことがある
糖尿病がある
脂質異常症(コレステロール・中性脂肪)がある
肥満・運動不足が気になる
喫煙習慣がある
心筋梗塞・狭心症を起こしたことがある
不整脈(心房細動など)を指摘された
健診で心雑音・心電図異常・心拡大を指摘された
家族に心臓病の方がいる
心エコー検査の特徴
痛みはなく、放射線被曝もありません
所要時間は約20〜30分
食事制限は基本的にありません
ベッドに横になり、胸にゼリーを塗って器具を当てるだけ
検査でわかること
- 心臓の大きさ・壁の厚さの異常(心肥大・心拡大)
- 心臓のポンプ機能(収縮する力・広がる力)
- 弁膜症(心臓の弁の逆流・狭窄)の有無と程度
- 心臓の周りの液体貯留(心嚢液)の有無
⚠ なぜ「症状が出る前」の検査が大切なのか?
心不全は一度発症すると、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、入院のたびに少しずつ体力が落ちていく病気です。
症状のないステージBのうちに心臓の変化を見つけることで、
- 血圧・血糖などの治療をより適切に強化できる
- 心臓を守る薬を早い段階から始められる
- 心不全の発症・入院を防げる可能性が高まる
ことが期待できます。「症状がないから大丈夫」ではなく、リスクのある方こそ一度チェックを受けることをおすすめします。
受診から検査までの流れ
STEP 1
受診・問診
リスク因子や症状の有無を医師が確認します
STEP 2
血液検査(BNP)
採血でBNPを測定し、心臓への負担を調べます
STEP 3
心エコー検査
BNP上昇があれば心エコーで心臓を詳しく調べます(約20〜30分)
STEP 4
結果説明
結果に応じて、今後の治療・経過観察の方針をご説明します
※ 心エコー検査は金曜日(鍵岡賛典医師の診察日)に実施しています。
※ 上半身が出しやすい服装でお越しいただくとスムーズです。食事制限は基本的にありません。
※ 費用や保険適用については受付までお気軽にお問い合わせください。
※ 詳しくはお電話(0790-49-8470)またはご来院の際にお気軽にご相談ください。
高血圧や糖尿病などで通院中の方、健診で心臓の異常を指摘された方は、
お気軽にご相談ください。まずはお電話でお問い合わせいただけます。
0790-49-8470